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子どもの目の見え方、耳の聞こえ方

2024年12月05日

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子どもの目がちゃんと見えているか?耳がちゃんと聞こえているか?気になったことはありませんか。
 
もしも、生まれつき目が見えにくかったり、耳が聞こえにくかったりすると、子ども自身は見えにくい、聞こえにくい世界が当たり前なので、そのことに疑問を持つことは難しいです。そして、周りによく見えない、よく聞こえないということを訴えることも難しいです。見えないこと、聞こえないことを補うために、子どもなり一生懸命社会に順応する方法を探します。その行動が、ほかの子どもと違うように見えてしまい発達の遅れとして認識されることもあります。
 
耳が聞こえにくいと、言葉の発達が遅れます。言葉がなかなかでない子どもでは必ず聴力検査を行います。最近では出産時にABR(聴性脳幹反応検査)を行われることが多く、先天的な難聴の有無はその時点で判明することが多くなりましたが、後天的な聴力異常は気づかれにくいままです。
 
では目の検査はどうでしょうか?弱視は、こどもの50人に1人起こるといわれています。
生まれたての赤ちゃんは目がほとんどみえず、光を感じる程度です。その後、子どもの目の機能は、3歳までに急速に発達して6~8歳までにほぼ完成します。急速に目の機能が発達する3歳までに、弱視を発見してアイパッチや眼鏡の装用といった訓練をすれば視力は改善します。治療開始時期は早ければ早いほど治療方法の選択肢も大きく広がり、治る可能性は格段に高くなります。
 
現在、京都では令和5年1月から3歳7か月児健診で行われています。
 
当院では早期発見・早期治療を考えるともう少し早めに検査をしたい、令和5年以前に3歳7か月健診を受けており検査を受ける機会がなかった子どもたちにも検査のチャンスを与えてあげたいと考え、スポットビジョンスクリーナーという医療機器を導入しました。
 
スポットビジョンスクリーナーは生後6か月から検査が可能です。ぴかぴか光る、光を10秒程度見つめるだけで、遠視、近視、乱視、斜視の有無を検査できます。健診の一環ですので、費用は770円(自由診療)です。異常があれば、眼科に紹介させていただきます。
 
目に関して気になる症状の有無にかかわらず、お気軽にご相談ください。
 
目がよく見えないことに早めに気が付いてあげて、そんな子どもたちの日常生活の負担を減らしてあげたいと思っています。